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建築技術「左官」
みなさまこんにちは!
本日担当の藤本です。
先日、何気なくテレビを見ていたところ、「所さんの目がテン!」で「左官」についてやっていたので今日はその話を書かせてもらいます。
みなさん「左官」と聞くと、コテを使って壁や床を手作業で塗っている姿を思い浮かべられると思います。
日本で昔ながらに親しまれてきた土壁ですが、この土も地元やその土地のものを使い「地産地消」に取組まれていたりします。
また塗り壁は身近な自然素材として、施工時にも有害な物質を出したりせず、廃材もほとんど出しません。
さらに耐久性に優れていることに加え、重ね塗りや補修が可能なので、環境負荷の少ない地球にやさしい素材といえます。
また解体するときも塗り壁はリサイクルが可能です。身近な自然から生まれた素材なので、自然に還るのです。
またテレビの中の紹介で、左官の技術がふんだんに詰め込まれた場所として、埼玉県比企郡にある「遠山記念館」というところが紹介されていました。
ここは昭和11年(1936年)に竣工した建物で、国の重要文化財に指定されています。
そこにはふんだんに左官の技術を使い、仕上げられていました。
その中でも私が個人的にすごいな~と思ったのは、「天王寺」という名前の土を使われた壁です。
詳しくはリンク内に書いてありますが、
「酸化すると錆色が出る「天王寺」という名前の土。時間が経つと変色することを知っていた当時の職人が、大阪の天王寺で採れる土を、この壁に使ったことから「墨差天王寺」という名前が付けられた。」そうです。
何年も先のことを見越して施工する。職人ならではっていう感じですよね◎すごい技術力だなと感じました。
また80年以上経っているのに、ひび割れもほとんどない状態を維持していることにも驚きでした!
塗り壁の良さとして
・調湿性 ~室内の温度を適度に保ち、結露も防止~
・防火性 ~無機質な不燃材なので燃えにくい~
・吸音性 ~音を効果的に吸収し、話し声などの反響を軽減~
などがあげられています。
環境にも人にもやさしい、また昔ながらの技術を大事にする家づくりを今一度考えてみませんか?