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木材の話
みなさん、こんにちは
土曜日担当の芝谷です。
お客様から、「木造住宅の建築中に構造材が雨に濡れてしまっても大丈夫か?」という質問を
お受けすることがあります。
答えは「大丈夫です」なんですが、今日は少し詳しく説明したいと思います。
本来、木材には水分が含まれており、その水分量は含水率という指標で示されます。
木材は含水率が低い木材の方が、強度が高く、寸法変化も少ないという特性があり、JAS(日本農林規格)でも15~18%と製材の含水率規格が設けられています。
伐採する前の木材の含水率は150~200%と言われおり、製材に加工するまでに20%以下まで乾燥させる必要があります。
木材に含まれる水分は自由水(木の繊維の隙間に含まれる水分)と結合水(繊維の中に含まれる水分)に分けられ、乾燥が始まると自由水、結合水の順番で抜けていきます。
木材の結合水は30%程度含まれており、結合水の乾燥が始まるときに反り、伸縮などの寸法変化が発生するので、製材に加工する場合も、伐採してすぐに加工するのではなく、自然乾燥で20%程度まで含水率を下げ、寸法が安定した状態で加工します。
構造材には、含水率がコントロールされた乾燥材を採用しているということです。
前置きが長くなりましたが、
建築中の構造材が雨に濡れても大丈夫な理由ですが、
一度乾燥させた木材は、水分を吸収しにくくなります。
水槽に長期間漬けておくような状態であればある程度含水率は上がってきますが、雨程度であれば表面上の浸透だけで、晴天があれば、すぐに元にもどります。
(スポンジのように中まで水分が浸透することはありません。)
木材は呼吸する建材なので、含水率も季節、天候によって上がったり下がったりしますが、常時水分が供給されるような状況にならない限り腐朽などの心配もありません。
高温多湿の日本において、建築の主要材料として木材は使われ続けています。
このことからも木材は安心できる住宅建材と言えます。
吉住工務店は、木材に代表される自然素材を使い、安心・快適に暮らしていただける住宅を提供させていただいております。
お気軽に住宅のご相談、ショールームの見学予約をお願いいたします。