BLOG

建売住宅と注文住宅の違い|それぞれのメリットとデメリットをご紹介

- コラム

住まいの選択肢として、「建売住宅」と「注文住宅」があります。住宅購入を検討された方や今まさに検討をされている方はどちらにしようか迷われている方も多いのではないでしょうか?それぞれの違いを理解し、またメリットとデメリットを知ることは、最適な住まいを選ぶために非常に重要です。今回は、建売住宅と注文住宅の違い、それぞれのメリットとデメリットを詳しく紹介します。

建売住宅とは

建売住宅とは、住宅会社や不動産業者があらかじめ土地と建物をセットで販売する住宅のことです。建物のデザインや間取りはすでに決まっており、購入者は完成した住宅を見て購入することができます。

[ メリット ]

入居までがスピーディー
建売住宅はすでに完成しているため、入居までの期間が非常に短いです。住宅ローンを組めれば、すぐにマイホームでの生活をスタートすることができます。急な転勤や結婚などで急いで新しい住まいを必要としている方にとっては、建売住宅は非常に便利な選択肢となります。また、賃貸契約の終了など、急ぎで住まいを探す必要がある場合にも適しています。

コストが明確
建売住宅は土地と建物の価格がセットになっているため、総費用が明確です。予算管理がしやすい点が大きなメリットです。また一般的に注文住宅より比較的コストを抑えて購入できるため、予算に余裕がない方でも手が届きやすい選択肢となります。

周辺環境が事前に把握できる
建売住宅はすでに建っているため、実際の住宅や周辺環境を見て確認することができます。これにより、生活環境や近隣施設の利便性を事前に把握できます。例えば、最寄りのスーパーや学校、公共交通機関の状況を直接確認できるため、住んだ後の生活を具体的にイメージしやすくなります。

[ デメリット ]

自由度が低い
建売住宅はあらかじめ設計されているため、間取りやデザインの自由度が低く、自分の好みに合わせることが難しいです。例えば、キッチンの位置や浴室の仕様など、自分のライフスタイルに合わせて変更することができません。ただ、間取りや動線、設備や仕様は消費者のニーズに合わせ、多くの方に好まれるものを提供していることが多いです。

住宅の個性が少ない
分譲地の建売住宅は同じデザインのものが複数建てられることが多く、個性やオリジナリティに欠ける場合があります。多くの建売住宅が同じような外観や内装になっていることが多いため、自分だけの特別な家を求めている方にとってはネックになるところの一つと言えるでしょう。

施工中の確認ができない
建売住宅は完成した状態で販売されるため、土地の状態や施工中の様子を確認することができません。土地の状態は耐震性や耐久性に大きな影響を与える要素の一つです。地盤が軟弱な場合はどのように地盤改良されたのかわからないので、購入前に土地の状態を確認するようにしましょう。また、施工の過程で使用された材料や工法についても見えない部分などについては品質のチェックが不十分になることがあります。

注文住宅とは

注文住宅とは、土地を購入し、施主(購入者)の希望に基づいて一から設計・建築する住宅のことです。設計段階から施主が関与するため、自分好みの間取りや仕様の家を作ることができます。

[ メリット ]

自由な設計
間取り、デザイン、設備、仕様など、すべてを自分の好みや理想に合わせて設計できます。家族のライフスタイルや将来の計画に合わせたオリジナルの住宅を作ることが可能です。例えば、大きなリビングルームや最新のキッチン設備、子供部屋やワークスペーズなど、細部にわたって希望を反映させることができます。ご自身のこだわりたい部分に費用をかけ、そうでもないところは費用を節約することも可能です。

高品質な施工
注文住宅では、地盤改良や工法、資材、そしてすべての工事工程を施主が確認することが可能です。写真を撮って記録しておけば、家が建ってしまったあとには確認できない部分も見返すことが可能です。また、工事中に問題が発生した場合は、その都度担当者に相談することができるため、施工品質を確保しやすいです。

長期的な満足感が高い
自分の理想を反映した住宅は、長期的に満足度が高く、愛着を持って住み続けることができます。また未来のことも想定しながらプランを検討できるので、家族の成長やライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる設計が可能です。

[ デメリット ]

コストがかかる
注文住宅は自由度が高い分、建設コストが高くなる傾向があります。設計費用や土地の購入費用も別途必要です。また、特殊な設計や高品質な材料を使用する場合はさらに費用が上がります。予算オーバーになることも多いため、しっかりとした予算計画が必要です。

時間がかかる
設計から建築までのプロセスに時間がかかります。また土地をお持ちでない場合は、土地探しからのスタートになるため、自分の希望条件にあった土地を探そうと思うとなかなか思うように見つからないことが多く、土地探しだけでもかなりの時間を要する場合もあります。また打合せの回数も時間も非常に多くなったり、仕様なども決めないといけないことがたくさんあるので、苦手な方に関しては大きな負担になります。

契約までの工程が複雑
注文住宅では、土地探し、建築業者選び、設計、見積もり、ローンの手続きなど、契約までに多くの工程があります。これらの工程をすべてクリアするためには、時間と労力がかかり、各ステップでの調整や確認が求められます。また住宅ローンが実行されるのは、一般的に住宅の引き渡し時です。そのため、注文住宅のように住宅の引き渡し前に「土地の購入費」「着工金」「中間金」等の支払いが発生する場合には、住宅ローンとは別に資金を用意する必要があります。そのようなケースにおいて、住宅の引き渡し前に必要な資金を一時的に立て替えるためのローン=つなぎ融資などの特殊な契約が必要になることもあります。

まとめ

建売住宅と注文住宅のどちらを選ぶかは、個々のライフスタイルや価値観、予算によります。建売住宅はスピーディーかつコストが明確で、実物を見て購入できる安心感があります。一方、注文住宅は自由な設計と高品質な施工が魅力で、自分だけの理想の住まいを実現できます。

ご自身が何を必須条件として家づくりを進めるのか、それぞれの魅力と課題があることを理解し、憧れのマイホームを手に入れてください。

おすすめ記事