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はじめまして
はじめまして
新しく吉住工務店 住宅推進室に配属になりました野村と申します。
建築巡りや旅行、演劇鑑賞などが好きです。これからどうぞ、宜しくお願い致します。
先日、研修の一環で丹波の展示場に行ってきました。
空間はこちらのホームページでもたびたび掲載されておりますが、
モデルハウスは結構年月が経っておりますが、良い感じに味が出ており、
自然素材がふんだんに使われている心地の良い空間となっています。
一般的に「自然素材」といえば、無垢のフローリングや木材、そして漆喰などが主として
取り扱われますが、こちらのショウルーム、いろいろな場所に自然素材や左官技術を取り入れたり、
ふとしたところに職人の技術が垣間見えます。
例えば、玄関土間の大谷石。
石でありながらあたたかみと柔らかさのある風合いがユニークな栃木県の名産石材です。
柔らかいので、加工がしやすく、少し前の時代ではよく外構の塀などにも使用されていました。
昨今は、タイルなどが多くなりました玄関土間ですが、
ぜひ、本当に温かみを感じられる石なので、一度、足ざわりを感じて頂きたいです。
そして半屋外空間の薪ストック場の床もさりげなく、左官の洗い出し仕上げになっています
洗い出し仕上げは日本に昔からある伝統左官工法の一つです。
種石を練り合わせたモルタルを上塗りして、表面のモルタルが乾かないうちに洗い出し、砂利を表面に浮き出させて
自然な風合いを再現する仕上げのことをいいます。
種石の大きさや種類によって多彩な質感が表現できるので、
さまざまな建築物に幅広い用途で使用されていますが、今ではなかなか手間と技術が必要になります。
また、玄関などの下屋部分の柱と梁の継手仕口など、こっそり木組みを見ることができます。
なかなか気づきにくい箇所にこそっと技術がちりばめられているのが職人さんの技、だなーと感じます。
いろいろな部分のディテールを発見するのがとても楽しく、「隠れ〇〇」のような気分ですね!
このようにさらっと技術や素材を使ってしまっておりますが、
今、なかなか手に入れられない価値のあるものがここにはあります。
ぜひ体感しにご来場ください!
以上、野村でした。